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大使のスピーチとインタビュー
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2016年第68回ガンディー巡難日の集いにおけるスジャン・R・チノイ大使の挨拶

(於:日本山妙法寺)

日印サルボダヤ校友会の浅井幹雄様、会員の皆様、

葛西實教授、

御列席の皆様、

本日私たちは第68回マハトマ・ガンディー殉難日を記念するため、ここに集っています。インドでは今日は「殉難者の日(Martyr’s Day)」と呼ばれており、私たちは国の独立のために命を犠牲にしたマハトマやその他の人々に敬意を表します。ガンディーの生誕記念日である10月2日は、2007年に国連により「国際非暴力デー」と宣言されました。

マハトマ・ガンディーはインド人として生まれ、インドの伝統に浸って生きました。しかし同時に、彼は民族、宗教、言語、そして国籍をも超え、真に思いやりのある慈悲深い人物となったのです。

ガンディーは、いかにその道が険しくとも、ひたすら不公平と不平等との戦いに命を捧げました。彼は私たちの行動を内から羅針盤のように導く道徳の重要性と信念の力を確信していました。

ガンディーの「真実」と「非暴力」の遺産は、インドが血を流さずに植民地支配を打倒し、自由を獲得する力となりました。人類の歴史において、このような事態が起きたのは後にも先にもありませんでした。今日、ガンディーの教えは、世界全体が受け継ぐ遺産となりました。

マハトマ・ガンディーが歩んだ道は世界中の多くの人々に啓示を与えました。アメリカではマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが公民権運動を起こし、南アフリカではネルソン・マンデラがアパルトヘイト打倒のため戦いました。実際、ガンディーは南アフリカに住んでいた時、アパルトヘイトに対する戦いを始め、そして彼はその経験を、インド独立運動に活かしました。彼が擁護した価値観は、不寛容、紛争、暴力に満ちた現在の世界において、新たな重要性を帯びています。

マハトマ・ガンディーは真に時代の先を行く人物でした。彼は西洋社会において「男女平等」という言葉が一般化するはるか前に、男女平等を信じていました。さらに、人間の欲が生み出した環境劣化と地球温暖化の悪影響に世界が気付くはるか前に、ガンディーは持続的開発の必要について警告していました。

私は日本の皆さんがマハトマ・ガンディーに対して抱く深い愛情と尊敬に感動しています。

マハトマ・ガンディーの人生と教えについて日本人に広める活動を続けている日印サルボダヤ校友会の御尽力に感謝いたします。私たちは今日、日印サルボダヤ校友会の創始者であり、ガンディーの真実と非暴力の教えを広めた藤井日達上人に思いを馳せています。藤井日達上人は1933年、ワルダのアシュラムでマハトマ・ガンディーに面会しました。その時ガンディーは愛情を込めて、上人を「フジイ・グルジ」とお呼びになったそうです。フジイ・グルジはこうおっしゃいました。「私の精神の土台は仏教ですが、マハトマ・ガンディーの非暴力運動は、私の行動の根本的な指針になりました」。

あの有名な「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿についてガンディーに教えたのがフジイ・グルジだと聞き、嬉しく思います。今年は日本の干支で猿年にあたります。私たちも今年、猿にあやかって、創意工夫、柔軟性、決断力を身につけ、また猿のように飛び回る心を統御する術を身につけられたらいいと思います。

マハトマ・ガンディーの犠牲があったからこそ、何百万人というインド人は国民が主権を持つ民主主義共和国における自由という贈り物をもらうことができました。2016年1月26日、インドは第67回目の共和国記念日を祝いました。2014年に安倍晋三首相が共和国記念日祝賀パレードに主賓として御出席されたことは、すべてのインド国民にとって大変な栄誉でした。自らも印日関係の偉大な擁護者である安倍首相は2015年12月11-13日にインドを訪問なさり、そのインド訪問は印日特別戦略的グローバルパートナーシップをさらに強化し、2014年9月に行われたナレンドラ・モディ首相の来日で生まれた成果に新たな推進力をもたらしました。

インドと日本の交流は736年、菩提僊那が東大寺の大仏開眼式を執り行うため来日した時に遡ります。インドから東アジアに伝わった仏教は、私たちが共有する歴史的・文明的遺産の主要な要素であり、私たちが共有する価値観を形成してきました。

今日、この厳粛な集いにおいて、マハトマ・ガンディーの永遠の真実、平和、非暴力の教えを広めるため、力を合わせて進むことを皆で誓いましょう。

ありがとうございました。



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